2014/01/26

VIPを呼ぶブランド力

ベンチャーは地方でチャンスをつかめ!
〜沖縄で飛躍的に成功する40の法則


 著名なビジネスパーソンを沖縄に呼んで講演してもらおうという企画会議のときに必ず出てくる意見は「はたしてこんな安い報酬で来てくれるのか?」というものです。芸能人化してしまった元経済人であれば話は別ですが、現役の一流ビジネスパーソンであれば、講演の謝礼金額で仕事を受けるか否かの判断をしません。そのチャンスが、彼(彼女)にとって有益かどうか、モチベーションがあがるかどうかが決め手となります。なので、興味関心が薄ければ、多少報酬をアップしてみせようとも、承諾はぜったいに得られません。しかし、その逆、つまり、興味関心が高ければ、極端な話、報酬がゼロでも引き受けてくれます。

 私はこれまで多くのビジネスパーソンを沖縄に招聘しましたが、一度も断られたことはありません。たいていの人は沖縄からのオファーに対し、不思議なことに興味と魅力を感じてくれます。

 「沖縄に行くのは実は初めてで、こういう機会がないと来られないと思いお引き受けしました」

 「沖縄のリゾートにはよく行くのですが、仕事は初めてです。毎月出張で来られるように、沖縄の事業者さんと接点を作ろうと思っています」

 実際、沖縄で年間150回以上イベントを開催している友人が先日、さらりとこんなことをいってのけました。
 「ぼくは講師に報酬を払ったことはありませんよ(笑顔)」

 企画内容・人選・時期がすりあっていることが大前提ですが、それを強力に援護射撃してくれるのが、沖縄のブランド力(魅力)であることは間違いありません。

 そして、来沖前のアプローチメリットだけでなく、来沖後にはもっとすごい収穫が待っています。それは、VIPとの懇親会です。たしかに、日帰りされてしまうVIPも少なからずいらっしゃるのですが、たいては少なくとも1泊はしてもらえます。これが地方のVIP招聘メリットです。

 東京ではVIP相手に一晩過ごすということは極めて困難です。帰路や明日のことを考えると、せいぜい夜10時が限界。あるいは、講演後、すぐお帰りになってしまうことも多いでしょう。ところが、沖縄では、ホテルステイですから、VIPに嫌がられない限界まで意見交換が可能です(笑)。

 しかも、当然話は沖縄についての経済、政治、食事を含めた文化の話になります。グローバルなマクロ経済についての大家であっても、沖縄の話となれば地元ビジネスパーソンに分があります。この時間で、講師と聴講者という一方通行の関係から、双方向で対等な関係が生まれてきます。ですので、私が講師招聘の際にポイントにするのは、報酬ではなく、宿泊してもらえるかどうかなのです。VIPとゆったりと語り明かす時間の優雅さ・贅沢さを、みなさんもぜひ沖縄で味わってください。


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