2014/01/22

東京を基準にすることをやめてみると、今までの弱点は強みになった

ベンチャーは地方でチャンスをつかめ!
〜沖縄で飛躍的に成功する40の法則


 沖縄に限らず、地方都市はおおむね、例えば、空港、劇場、スタジアムのような施設とか、GAPやスターバックスのような外資店舗に対して、東京にあって、自分の街にないものに対して、憧れと気恥ずかしさをあわせ持っていました。

 しかしながら、電気、水道、道路、インターネットなどの社会インフラ、情報インフラがきわめて安定的に整った昨今、東京に対する圧倒的なコンプレックスと不便さは過去のものになりました。

 逆に、過密化、超効率化した東京を苦笑する余裕が生まれてきたほどです。沖縄より完全に暑くなった、東京の夏。しかも、スーツ(笑)。豪雨が来れば、電車がストップし、帰宅困難な不安定な暮らし。「東京の人は大変さー」というオバー(沖縄のおばあちゃん)の声が聞こえてくるようです。

 かつて、沖縄の大きなコンプレックスの1つに、日本の県では唯一の、島しょ型ならではの<デメリット>がありました。それは、他県との陸続きの境界を持たないことから孤立しており、それゆえ、物や人のリソースを共有できず、圧倒的に狭小なマーケットでした。また、日本の<中央>である超効率大都市・東京からもっとも遠く、約1,600km。東京・札幌間の約2倍もの距離があり、前世紀までは絶望的な遠さでした。


 ところが、東京から沖縄にビジネスの拠点を移したベンチャーや、沖縄で起業を企てる若いアントレプレナーたちは、それらは<デメリット>ではなく、沖縄ならではの<特徴>であり、キャラととらえはじめています。それゆえ、過去のデメリットこそは、東京ではけっして再現することができない<ビジネスチャンス>であることに彼らは気づいたのでした。

目次

0 件のコメント:

コメントを投稿