2014/01/26

ニッチでもトップにヒト・カネ・情報が集まる

ベンチャーは地方でチャンスをつかめ!
〜沖縄で飛躍的に成功する40の法則


 コンパクトシティという言葉があります。本来の意味としては、都市機能を一定区域に集約し、利便性をあげる。と同時に、周辺部は自然環境や田畑を維持し、無秩序な開発を行わないという開発方針をもった都市です。東京周辺でよくみかける、バイパス道路に並ぶフランチャイズショップの群れ、どこの地域にいるのか全く認識できない「ファスト風土」になることを避けようというわけです。本稿ではそのような都市開発用語ではなく、小さくまとまった街という原始的な意味で使っていきたいと思います。

 私事ですが、私は大学卒業後、20年ほどずっと東京で働いてきました。そして、生まれて初めて、沖縄という地方で5年間、働き、暮らすことを経験しました。東京ではごくごく平凡なIT領域のサラリーマンを経て、大学の非常勤講師を務めていた個人事業主でした。まさに東京砂漠の砂粒の存在・・・。

 しかし、3500万人ほどの人々が住む首都圏と比べ、わずか4%ほどの人口の沖縄県(140万人)に移り住んで、実感したことがあります。それは、ニッチでもオンリーワンという1位になれば、周りから認知され、情報が集まってくるということです。たとえば私の場合、東京でのサラリーマン時代には大手IT企業で新規事業を担当し、その後、国立大学の教壇に立っていたことから・・・

 <ITビジネスモデルに(そこそこ)詳しい>
 <(そこそこ)中立な立場>
 <東京で活躍しているIT系キーパンソンと(そこそこ)人脈がある>

・・・という能力、立場、財産のパラメータを持っています。

 この3つのパラメータを持つ人材を、首都圏で抽出したら、それこそ何万人、何十万人も該当するのではないかと思いますが、4%サイズの沖縄では、私だけとはいいませんが、少なくとも上位該当してしまうのです。その結果、たとえば、2012年度下期における沖縄県のIT施策予算のうち26億円分の審査委員を務めさせていただくことになりました。残念ながら報酬ナシのボランティア委員でしたが、これから沖縄で生きていこうと考えている一介のフリーランスにとっては、たいへん名誉なことであり、沖縄でのIT戦略立案チームとの信頼関係も構築でき、得がたい機会をいただいたと考えています。

 この事例は、あくまでも個人の小さな話ですが、同様にオンリーワン・ニッチトップ企業にも、上昇気流が巻き起こります。

 →その一例はこちら<レバレッジPRの活用><プロモータは沖縄県

 メトロポリスに拠点を置くことの優位性、意義を明確に保有している場合はその限りではありませんが、大都市圏ではおおむね学ぶこと、獲得することは終了した、あるいは、現状維持のままの状態が長く続いているというような場合には、沖縄のようなコンパクトシティで、地方でこそ発生するトルネード効果を意識して活用してみてはいかがでしょうか?

 グーグルなど検索エンジンの上位に検索結果を誘導する技術としてSEO(検索エンジン最適化)を、品性を損なわない程度に施すことはIT業界では常識です。大都市以外に、地方で拠点を設けるということは、実世界におけるある種のSEO施策ともいえるのです。

 大手企業をスピンアウトして、ベンチャー経営者になった友人が、私の周囲に多数います。彼らはみな、脱大組織としての鶏口牛後を実践してきたチャレンジャーであるわけですが、脱大都市としての鶏口牛後の面白さ・可能性に気づいている方はまだまだ少ないのが現実です。なので、チャンスなのですけれど(笑)。


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